坂本さん:
フラメンコ自体は大学で出会ったのですが、もともとは打楽器がやりたかったというのが動機で始めました。僕は小6から打楽器を始めていて、中高は吹奏楽部に入っていました。その時ラテン系のパーカッションもやっていて、カホンにも興味があったんですよね。それで大学でカホンやれるところないかなと思い探していたら、偶然フラメンコサークルに遭遇したのが始まりでした。
なるほど。フラメンコやスペインに興味があってというよりは、“打楽器”というところから惹かれていったのですね!
坂本さん:
そうなんです。他にもジャズやサルサなど幅広にやっていて、フラメンコはその内のひとつだったのですが、いつの間にかフラメンコしかやらなくなりました(笑)
今はフラメンコ一本なのですね。数多くの音楽に触れた中で、他にはなくてフラメンコにある特別さって何かあったりするんですか?
坂本さん:
フラメンコには特有のグルーヴ感…コンパス感って言ったりもするんですけど、それがやっぱりたまらない…ですよね(笑)ポップスとかにもよく4拍子や同じ拍感はあるけれど、フラメンコには独特のリズム感があるのでそれがすごい魅力です。
たしかに、フラメンコの拍の取り方は独特ですよね。実際にスペインには行かれたことあるんですか?
坂本さん:
実はまだ行ったことないんです!来年3か月くらい行こうと計画していて、本場で生の演者の方と一緒に演奏出来たらと考えています。スペインの方と一度だけ日本でご一緒したことがあるのですが、やっぱり本場でしか得られないものがあるので、今から楽しみですね。
私も半年ほどスペインでバイレ(フラメンコの踊り手)のお稽古行っていたので、その感覚はすごくわかります。その文化が生まれたところには、魂が宿りますよね。ちなみに、フラメンコの曲で一番好きな曲はどれですか?
坂本さん:
僕は『ブレリア』ですね。ブレリア聞くと身体が勝手に動き出すんです(笑)あの曲にしかないコンパス感が、めちゃくちゃいいんです!!
坂本さんのフラメンコ愛が止まりませんね(笑)同じフラメンコを嗜んでいた身としては盛り上がりたいところですが…、本題に戻って坂本さんとフィエスタとの出会いってどんなだったんですか?
坂本さん:
僕が大学3年生の時(2019年)に学生フラメンコ連盟の会長をしていて、その時に学フラの先輩経由で中熊さんをご紹介いただいたのがきっかけです。ステージでの出演依頼をいただいて、初めてその時に出演させていただきました。
そうだったんですね。最初のステージの感想はいかがでしたか?
坂本さん:
初めてそういう民間イベントに出演して、これまで学フラでもイベントはたくさんあったのですが、大人の方がメインで動いてくださって運営等していた部分もあったので、学生だけで試行錯誤してステージを作るという体験はその時が初めてでした。
その次の年は、僕が一演者として出させていただくことになって、その翌年くらいから運営に関わるようになっていって…、そうやってフィエスタとのつながりが深くなっていきました。
今では坂本さんは演者でもあり、ステージのキャスティングでも大活躍いただいていますもんね!今年のフィールドステージは坂本組で満員ですから(笑)フィエスタのステージというのは、坂本さんにとってどんな場所になっているのでしょうか。
坂本さん:
そうですね。フィエスタのフィールドステージというのは、会場の真ん中に平台を置いて、観客のほぼ目の前で、表情もすべてわかるくらいの距離でのパフォーマンスになるので、とにかく見てくださっている方々との目線がすごく近いんですよね。スペインにもタブラオという近くでフラメンコを見ながらお食事できるような場所がありますが、それよりもずっと近い距離で踊ったり演奏したりできるのがいいなと思います。あとは、フェス感というか、食べ物を食べてお酒も飲みながら、わいわいみんなでフラットにパフォーマンスできるのが良いですよね。僕もカホンの横にはビールを準備して臨んでいます(笑)
確かに、それはフェスならではの楽しみ方ですよね。そんな躍動感溢れるフィールドステージが今年は坂本さんの一座で埋め尽くされるので、思う存分堪能していただきたいです!あとは今年のフィールドステージは少し工夫していて、ステージの周りにテントを囲むように設置しているので、まさに360度観客に囲まれながらフラメンコステージを楽しんでいただけるようにしています。
坂本さん:
それは楽しみですね~。実は僕が運営に関わり始めたくらいからフィールドステージができたんですよね。メインステージとの音の被りとか、色々工夫しながら毎年少しずつ変えていますが、今年はどんなステージにしようかワクワクしながら準備を進めています。
私も楽しみにしています!それでは、今年のフィールドステージの覇者坂本組座長として(笑)意気込みをお願いします!
坂本さん:
今年はフラメンコを見るだけでお腹一杯になってもらいます(笑)飲食店は当日かなり並びますが、フラメンコは誰でもどこからでもたくさん見ていただけるので、それだけで満腹になってもらえるくらいフラメンコ熱の高いフィエスタにしたいです。実は当日のプログラムもあえてかっちり固めず、特にナイトステージについては即興でその場に合わせて変えていこうと思っているので、何がどうなるかわからないそんなドキドキも一緒に楽しんでいただきたいです。フィエスタならではの爆発力をフィールドステージからお届けいたしますので、ぜひ昼夜通しで心ゆくまでフラメンコに浸かっていただきたいですね。
「フラメンコでお腹一杯に!」これいいフレーズですね、頂きます(笑)
坂本さん:
やっぱり?実はちょっと準備して考えました(笑)
コラム総評(菊池)
カホン奏者として、坂本組の座長として、今年もフィエスタの熱源となるべく中心的に動いてくださっている坂本さん。当日はどんなステージを魅せてくれるのでしょうか?とても楽しみです。大学でのふとした出会いから、実行委員としても演者としても関わり続ける姿は、筆者の私とも通ずるところがあって、学生をも巻き込んで運営メンバーを募っているフィエスタ実行委員会は常にウェルカムです。運営に興味があるなんて方もぜひお気軽にお声がけくださいね。
10月14日(土)〜19日(木)
@池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアター
@としま区民センター
豊島区で1週間、バスク語、文化、伝統スポーツ、美食をお楽しみいただけます!本場バスクならではの体験を満喫できる絶好の機会です。皆様とご家族のお越しを心よりお待ちしております。
10月13日(金) 18:30
としま区民センター 多目的ホール
この期間にさまざまな”バスク”に触れて発見してください!