2023年11月30日

10回目のフィエスタ・デ・エスパーニャによせて~

関係者インタビュー

Entrevista Fiestamilia!

特別ゲスト編

La chica persiguiendo sueños

スペインと日本の懸け橋に。
アイドルから海外で女優への挑戦

上枝恵美加さん

10回目の記念すべき回にふさわしく豪華オフィシャルサポーターとしてご参加いただいた、元NMB48で今はスペインで女優業をされている上枝恵美加さん。アイドルから女優、日本の活動からスペインへ、と気になるその経歴とスペインにかける想いを取材させていただきました。上枝さん、まずは今回のオフィシャルサポーターへの就任ありがとうございました!

上枝さん:

こちらこそ今回はフィエスタ・デ・エスパーニャへの参加ならびにオフィシャルサポーターとして多くの方へこの素敵なイベントのご紹介ができること、嬉しく思っています!

私たちも、まさか元NMBで現在はスペインでご活躍されている方が私たちのイベントを知っていて下さり、こうして一緒に運営できるなんてとても嬉しく思っています。上枝さんはもともと当イベントをご存じだったのですか?

上枝さん:

はい!知っていました。私はスペインに拠点を置きつつ最近は日本での活動も結構多いのですが、普段は大阪にいるんです。日本最大のスペインイベントということで、このフィエスタ・デ・エスパーニャのことは知っていたのですが、なかなか東京に行くタイミング調整などあって…。今回やっと来ることができたのですが、本当にスペインにいるような感覚になれるイベントでびっくりです(笑)

普段スペインにいらっしゃる方からそう言われると、すごく嬉しいですね!どんなところが特にスペインを感じるポイントでしたか?

上枝さん:

やっぱり昼から、なんなら朝から…(笑)お酒を片手に陽気な音楽と開放的な空間で過ごしている方々がたくさん見られるところですかね~。これぞスペイン!って感じ。あとは私の大好きなレモンビアがあるところ!これ日本ではあんまり見ないんですよね…。

ビアカクテルは各国種類ありますが、スペインと言えばビールのファンタレモン割ですよね!!私も大好きで、基本あれ一択ですね(笑)上枝さんはもともとスペイン自体にはどういったきっかけで出会ったのですか?

上枝さん:

最初は大学の頃でしたね。履修科目に第二外国語があって、スペイン語を履修していました。選んだ特別な理由はなかったのですが、世界の中で言語圏が広いスペイン語がいいなと。ただ、そのころはNMB48の活動も並行しながら学生生活を送っていたので、全然授業にも出られていなくて(笑)だから、授業に出る代わりと言ってはなんですが現地に行けば短期で見につくんじゃないかと思って、およそ2週間でしたがスペインに行ったのが最初の出会いだったのかなと。行動力だけは異常にあるので(笑)

思ったよりすごく上枝さんを身近に感じられるような、学生らしい理由でした(笑)そこからどんどんスペインに惹かれて住まわれることになったんですか?

上枝さん:

そうですね、大学卒業と同時に海外でお芝居を勉強しようというのは決めていたので、最初はイギリスでと思っていたのですが。丁度その頃イギリスでテロが起きてしまって、親や周囲とも相談してその時は断念したんです。ただ、スペインに行って過ごしやすさを感じていたのと、スペイン語は公用語としても世界で幅広く使われているのでもっと勉強した方がいいんじゃないかなと思って。イギリスも近いし、行こうと思えばチャンスも多いだろうという理由で、最終的にはスペインに拠点をもつことを決めました。今となっては、全てがつながっている気がして、なんか運命みたいなものを感じています。

すばらしいですね!上枝さんは、女優になることがずっと夢だったのですか?

上枝さん:

はい、女優になりたいなと思ったのはたしか9歳とかで…。ただアイドルにもなりたいと思っていたので、女優を目指す前のステップとしてアイドルにも挑戦をしました。あとは海外にも興味があって…と全部かなえよう!と思ったら、国境も言語も越えてお芝居ができる人になれたらとても素敵だな~って。そうして今の生活を選んだ感じですね。

アイドル活動をしながら学生もして、その多忙な中で次の夢にも挑戦するのは並大抵の努力ではなかったのだろうなと思います。海外に旅行に行くのと、実際住んでみるのとだと世界が違って見えるといいますが、現在のスペインでの生活をスタートして、スペインという国の感じ方はどう変化しましたか?

上枝さん:

スペインって特に夏はなんですけど、日がとっても長くて21時とかまで太陽が出ているんですよね。そんな気候だからか、みんなテラスとかで気持ちよさそうに朝から晩までお酒を飲んだり、わいわいしたり、本当に明るいところだなって。日本って悪い意味ではないですが、すこし生き急いでいるというか何かにいつも追われている感覚が根本にある感じがしていたのですが、スペインは人生を毎日精一杯楽しんでいる感じがしてそういうところはとても好きですね。あとは、お祭りの日でパーティー騒ぎしていた次の週に、デモが起きるなどその時によってギャップが大きい部分もありましたが、それも全部悪いことではなくってスペインという国の人々がいかに色んな思想を持った民族で形成されている国なのだなという勉強になりました。日々の生活面でいうと、距離感の近さもスペインと日本では違いを大きく感じました。挨拶のキスやハグに慣れてしまうと、日本に帰国したときにふと出ちゃいそうで「危ない、危ない…」と感じます(笑)でも、私は自身の愛情の伝え方について、芸能活動を通じてファンの方や関係者の皆様に伝える時、どうやれば伝わるのかを意識するので、スペインのまっすぐな愛情表現が好きですね。

“Vive en momento(今この瞬間を生きよう)”ってよく言いますもんね。一つの国の中に様々な顔を持つスペインの文化や国民性は、日本とはまた違う独特さを感じますよね。もっと色々弾ませたいトークが私の中で溢れそうですが…!最後に、そんなスペインでの活動と今後の意気込みをいただけますでしょうか。

上枝さん:

芸能活動を日本とスペインとで行っていて、コロナの期間に一度停止してしまっていた時期がありました。自分には何が出来るだろうと改めて考える日々があって、これまでの日本でのアイドル活動、海外にいたことでの語学力、これまで培ってきた経験を最大限活かせるように自分らしいお芝居に変えて発信を続けたいと改めて感じました。スペインには日本の良さを、日本ではスペインの良さを、世界中にむけても発信できるように、スキルをさらに磨いて多くの作品で皆様にお届けできるように頑張りますので、応援のほどどうぞ宜しくお願いします!

国境を越えて、言語も越えて、まさに架け橋として世界と日本をつなぐ活動をしておられる上枝さん。今回のフィエスタの2日間も、実際現地に住んでいるからこそお持ちの豊富な知識を織り交ぜた食レポや文化紹介を、とても素敵な笑顔でSNSを通して発信し続けてくださりました。見えている景色はいつもの代々木公園ですが、スペインを愛する人が多く参加して形成されるからこそ感じられる本場のスペインの光景を思い起こすことが出来たと感じられているそうです。本年はその輪に素敵な風を吹かせてくれた上枝さん、改めまして二日間ありがとうございました。今後の益々のご活躍も楽しみに応援しております!

Text:Nanaka Kikuchi / FDE実行委員会

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